他県と比較して顕著な仙台一極集中

2021/12/26

仙台市の人口はあと少しで110万人に達する一方、県内第2位の石巻市はたったの15万人。県内の人口のバランス悪すぎない?と思ったのがきっかけで「県庁所在地を除く最大都市の人口に対する県庁所在地人口の割合」をグラフにしてみた。こんな回りくどいタイトルになっているのは、静岡<浜松、福島<郡山のように、県庁所在地よりも人口が多い都市がある県を考慮してのこと。

県庁所在地を除く最大都市の人口に対する県庁所在地人口の割合

宮城県は東京都、京都府に次いで3番目。やはり全国的に見ても仙台の独り勝ちぶりは顕著らしい。一方で、つくば市を擁する茨城県は下から数えた方が早い。

最大都市の人口が第2位の都市を大きく引き離している理由だが、京都や熊本のように県庁所在地の周りが山ばかりな県とは異なり、大きい平野があれば、河川や交通の結節点などに都市が形成されて、本来ならばある程度人口が分散していると推測できるのだが、宮城県には県北と県南に広い平野がある。ということは地理以外の要因があるわけか。ストロー効果だっけか、鉄道の整備や都市化とともに仙台に人が集まっちゃったとか。仮にそうだとすれば歴史を紐解けば答えに近づけるはず。というわけで昭和20年の人口を調べたら、仙台市24万人、石巻市17万人。なるほどね。どの県でも中心都市への人口流入は起こっていたはずだが、県外からの人口流入が多いのも一因かもしれない。これは同じくランキング上位にいる愛知県にも当てはまりそうだ。

こんなことを考えると面白いよねって話を友達にしたら、こういう都市のことを プライメイトシティ と呼ぶらしい。雑学をまた一つ手に入れた。


Haruki Kinoshita

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